愛称はキヨミー U18侍・清宮 初陣VS近大戦は5番DH

[ 2015年8月24日 05:30 ]

記者会見後、西谷監督(中央後方)を囲みポーズをとる(左から)オコエ、清宮、小笠原

高校日本代表国内合宿

(8月23日)
 第27回WBSC U―18(18歳以下)ワールドカップ(28日~9月6日、甲子園ほか)に出場する高校日本代表の国内合宿第2日が23日、奈良県生駒市内で行われた。今夏の甲子園決勝で戦った東海大相模、仙台育英の選手も加わり、全20選手が参加する中、早実の清宮幸太郎内野手(1年)は、シート打撃で大学生投手から2安打をマーク。24日の近大との練習試合では「5番・DH」で出場することが濃厚となった。

 野球少年たちから「おお~」という歓声が上がった。約100人のファンが見守る中、清宮が打席に入った。練習相手を務めた近大の投手相手に行われたシート打撃。1打席目で右投手の畑木から左前打を放って迎えた2打席目。今度は左腕・成瀬の高めの直球をフルスイングした。打球は、中堅フェンス直撃の二塁打になった。

 「力まずに楽な感じで、いつも通りに打てた。入るかなと思ったけど、ギリギリで惜しかった。いい打球が打てたので良かった」

 フリー打撃では51スイングで7本の柵越えを放った。持参した910グラムの木製バットで、シート打撃では2打数2安打。唯一の1年生とは思えないほど、木製バットにも、大学生投手の球筋にも対応した。ソフトバンク・山崎賢一スカウトは「走攻守で課題はあるが、大きく育つ魅力はあるね」と評した。日本代表を率いる大阪桐蔭の西谷浩一監督は「1年生で末恐ろしい。勝負強さがあるので、打点が稼げる打順に置いておきたい」と中軸を任せることを示唆。現時点では「5番・DH」での起用が濃厚だ。

 シートノック中には主将に指名された敦賀気比・篠原らから「キヨミー」と声をかけられ、ミスをするとヤジを飛ばされた。甲子園準決勝で早実を破った仙台育英の捕手・郡司は「言うことが1年生っぽくないですけど、かわいい感じですね」と怪物1年生と談笑。溶け込みやすい環境をつくってくれる3年生に「どんどん言ってもらえたらうれしい」と喜んだ。

 練習前に大阪市内のホテルで行われた記者会見では、初めて侍ジャパン高校日本代表のユニホーム姿を披露し「世界一を獲らないとつまらない。ものおじせず、チームを引っ張る打撃をしたい」と強気な発言を並べた。24日は近大との練習試合に臨む。「任された打順、役割を全うしていくつもり。チームのためにしっかり打点を稼げれば」と中軸としての覚悟を口にした。 (川島 毅洋)

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