中田 読み勝ちV弾!昨季に並んだ27号、自己最多あと1

[ 2015年8月24日 05:30 ]

<日・オ>3回2死二塁、中田は左越え2ランを放つ

パ・リーグ 日本ハム5-1オリックス

(8月23日 東京D)
 打った瞬間だった。打球は少し詰まっていたが、日本ハム・中田は「札幌ドームだったら微妙だったかもしれないけれど、東京ドームは狭いので“スタンドまで行ってくれる”と思った」と左翼席に届くと確信した。

 同点の3回だ。2死一塁で吉田一の初球、133キロスライダーを叩いた。「初球は変化球で入ってくると考えていた。山崎さんのリードもあったし、変化球が多いのは分かっていた。自分のタイミングで球が来てくれた」。今回の3連戦はオリックスの先発マスクが全て山崎勝。前日の4打席の初球は全て変化球で、この日の初回の1打席目も初球はカーブだった。相手バッテリーの傾向を頭にインプットしていた中田の「読み勝ち」といえた。

 13日の西武戦(西武プリンス)以来、9試合ぶりの決勝27号2ラン。今季31試合を残したところで、昨季の本塁打数に並んだ。「昨年に並んだとか関係ない。ソフトバンクにこれだけ離されている。今は一つでも縮めていくしかない」と数字にこだわらないが、13年の自己最多28本塁打にもあと1本に迫った。

 初回には陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)も通算6本目となる先頭打者アーチを放った。「このチームは翔(中田)とダイ(陽岱鋼)が引っ張っている。ここからは主役がチームを勝たせないといけない」と栗山監督。4~6日のソフトバンク3連戦(ヤフオクドーム)で3連敗も、その後は5カード連続勝ち越し。「優勝は諦めていない。ファンと一緒になって勝ちまくりたい」。お立ち台で叫んだ中田の言葉に、スタンドから大歓声が湧き上がった。 (横市 勇)

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