原監督バッサリ「各駅停車」…長野の消極走塁が勝負のアヤ

[ 2015年8月23日 05:53 ]

<広・巨>2回1死一塁、巨人・アンダーソンの右前打で二塁止まりの一走・長野

セ・リーグ 巨人1-2広島

(8月22日 マツダ)
 8回に0―0の均衡を破り、5連勝が見えた。ところが、その裏、2イニング目となった巨人・山口が痛恨の逆転2ランを許した。1死一塁で代打・エルドレッドに初球のシュートをバックスクリーンに運ばれ「打たれたら(状態が良くても)意味がない」と責任を背負い込んだ。

 前夜、午前0時21分まで及んだ延長11回の死闘を制し、その勢いのまま臨んだ試合。原監督は、7回には先頭・阿部が出塁すると代走を送った。続く長野に犠打を命じ、1死一、二塁では村田にも代打。2死満塁となり、6回まで無失点の高木勇にも代打・堂上を起用した。これこそが「原采配」という攻めの姿勢で勝負に出ていただけに、痛い逆転負けだった。

 勝負のアヤを問われた原監督が厳しく指摘したのは、2回の走塁だった。1死一塁でアンダーソンが右前打したが、長野は二塁でストップ。「あれでサードに行けないのかな。“よし来た!”というところだよね。あそこを各駅停車で行っているようじゃね」

 右翼手の守備は定位置よりもやや深かった。足にも定評がある長野なら一、三塁にできた。何よりも三塁を狙う姿勢を見たかった。原監督は「(三塁コーチは)簡単に止める。ランナーも当たり前のように止まる。あれがこういうゲームになった。反省しないといけない」と猛省を促した。

 連勝は4で止まり、首位・阪神とは1・5差に広がった。チーム打率・241はリーグ最下位。原監督はそこを補う一手として、打順の組み替えや積極采配で現状打破に努めている。チームとしても走塁面を含めて、万全の準備が求められている。 (川手 達矢)

 ▼巨人・勝呂内野守備走塁コーチ 次からはサードに行かせる意識でやります。

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