自力V消滅の危機…菅野「命懸ける」“虎3連戦”3戦目先発へ

[ 2015年8月18日 05:30 ]

ダッシュする内海(左)と菅野

 3位の巨人は、18日から3・5ゲーム差で追う首位・阪神との3連戦に臨む。2敗するか、1敗2分けで4年ぶりに自力優勝の可能性が消滅する伝統の一戦。3戦目に先発するエースの菅野は「自力優勝の消滅は味わったことがない。命を懸けて投げる」と並々ならぬ決意を口にした。

 前回13日のDeNA戦(東京ドーム)では完封目前の9回に崩れ、筒香に逆転2ランを浴び、3失点完投負け。8勝目を挙げた7月24日広島戦(マツダ)から白星は遠ざかっており「後悔しないように投げたい。自分自身にリベンジしたい」と次戦に懸ける思いは強い。さらに、投げ合う相手はリーグトップの10勝を挙げている藤浪が濃厚だ。同じ1年目の13年に一度だけ投げ合い、敗れた4歳下の右腕にリベンジを果たす機会にもなる。

 初戦の先発はマイコラスに託す。勝てば10勝に到達し、来日1年目の外国人投手では球団史上初の8連勝。「投げた試合は全部勝つつもりでいる」と2連敗中のチームを救う。2戦目は12日のDeNA戦(東京ドーム)で今季初勝利を挙げた内海。左右両腕の力投で自力優勝の可能性を残し、エースにバトンをつなぐ。

 先発投手陣はこの日、川崎市のジャイアンツ球場で調整。バント練習を入念に行い、絶対に負けられない伝統の一戦に向けて準備を整えた。プロ入りから2年連続でリーグ優勝を果たし、昨季はMVPにも輝いた菅野は「最後まで投げるつもりでマウンドに上がる」と言葉に熱を込めた。 (青木 貴紀)

 ≪2敗か1敗2分けで消滅≫巨人は阪神3連戦で2敗するか、1敗2分けで自力優勝が消える。巨人が同カードを含む残り全試合に勝っても、阪神が他カードで全勝した場合の勝率を上回ることができないため。巨人の自力Vが消えれば、11年7月13日にヤクルトに対し消滅して以来4年ぶりとなる。

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