初回を得意にする先発投手はオリ西 初回被打率は唯一1割台

[ 2015年8月18日 05:30 ]

オリックスの西

 初回は必ず打順1番から攻撃が始まり、各チームの監督は得点がもっとも入りやすいようにオーダーを組む。先発投手にとって初回は失点のリスクが高いといえるが、試合の入り方にはメンタル的な得意不得意もありそうだ。そこで今季両リーグ規定投球回以上の31人の初回の被打率を調べ、立ち上がりを得意とする先発投手を探した。

 もっとも低かったのは西(オ)で、17試合に先発して初回は53打数7安打、被打率は唯一の1割台となる・132。防御率2・34は両リーグで6位だが、初回に限ると自責点は2で、防御率換算なら1・06の好成績になる。被打率2位は少し差が開いて能見(神)の・200。3位は小川(ヤ)で・208となった。

 西は初回先頭打者に対し、17打数2安打の打率・118とめっぽう強い。四死球がないため出塁率も同じ・118。相手の1番打者をほとんど塁に出さないことで、相手の理想の得点パターンを封じている。ただし、下位打線になることが多い2回は62打数19安打、被打率・306と初回の2倍以上。初回の安定感を持続できれば、先制点をもらえる確率もより高くなるだろう。 (記録課・矢吹 大祐)

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2015年8月18日のニュース