王育てた早実OB荒川博氏 清宮絶賛「これからの100年に一人の選手」

[ 2015年8月18日 05:30 ]

<早実・九州国際大付>4回無死、清宮は2試合連発となるソロを放つ
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第97回全国高校野球選手権第12日・準々決勝 早実8―1九州国際大付

(8月17日 甲子園)
 早実OBで、巨人の打撃コーチ時代に王貞治を育てた荒川博氏(85)は後輩でもある清宮を「100年に一人の逸材」と絶賛した。

 「王も100年に一人の選手だが、清宮はこれからの100年に一人の選手。持っている素質が違う。スケールが大きい」。この日も都内の自宅で母校の試合をテレビ観戦し、あらためて清宮の資質を確認した。

 第1打席で詰まった内角球を、次の打席でホームラン。「プロでは配球を読んで打つが、清宮はそうではない。タイミングさえ合えば、どんな球も打ってしまう。来た球を反応で打っている。王と同じだよ。ヤマを張らないんだ」。しかも打ったのは内角の厳しいコースで「普通に打ったらファウルになる球。あれをフェアゾーンへ打つところがうまい。3回戦(対東海大甲府)の満塁からの二塁打もそう。プロで教えてもできない。天性のものだ」という。

 王は巨人時代に「荒川道場」で鍛えられ、世界の本塁打王に。清宮のこれからについて「バットの絞り方とか細かいところはあるけど、今はそんなことを教える必要はない。体づくりのためにランニングを怠らず、頑健な体と強い精神力を身につければ、とてつもない選手になる。プロで1000本塁打も不可能じゃない」と言い切った。

 猛打で早実は準決勝進出。「清宮の影響で打線が知らず知らずに良くなっている。それがスーパースター」。そして「生きてて良かった。清宮を見られた。長生きしたくなったよ」と今後の成長を楽しみにしていた。

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