今こそ高校球児魂!和田監督「一発勝負でやっていかないと」

[ 2015年8月11日 08:10 ]

 いまこそ胸に宿る“高校球児魂”の発揮だ。本拠地の甲子園球場を離れる夏旅の中、阪神・和田豊監督(52)は高校球児ばりの一戦必勝の気構えを選手に求めた。「一発勝負でやっていかないと」。11日からは京セラドーム大阪で中日を迎え撃つ。初戦は雄太、2戦目は過去3戦計22回2/3で4得点に甘んじるバルデス、3戦目には今季既に3勝を献上している大野。左腕3人との対戦へ必勝を期した。

 「一戦一戦なんでね。誰が来ようが、これ以降は、そんなに何回も当たるわけじゃないから。今までやられた投手は今までの経験、対戦の情報とか、そういうものを照らし合わせながら、一発勝負でやっていかないと」

 残り42試合。もはや、相手先発うんぬんを語っている時期は終わった。これからは頂点へ向け、とにかく勝利あるのみ。「形」にこだわることなく、奇策、奇襲も視野に入れ、目の前の試合を勝ちに行く―。虎将はコメントの行間に、そんな決意をにじませた。

 甲子園球場ではないとはいえ、地元3連戦。実は京セラドームの主催試合は13年8月16~18日のヤクルト戦から5カード連続で勝ち越し中だ。虎党の大歓声が味方となる「地の利」に乗らない手はない。長期ロードでも目下“開幕”から2カード連続勝ち越し中。3カード連続となれば45年ぶりだった13年以来の快挙となる。

 2位のヤクルト、3位の巨人とは1・5差。その両チームと14日から続けて激突する。「(首位固めは)簡単には思っていないが、そうなるように。まずは初戦」。甲子園大会の高校球児たちに負けない熱闘で勢いをつけたい。(惟任 貴信)

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2015年8月11日のニュース