オリ金子、マリンの風読むクレバー投球で7回10K1安打斬り

[ 2015年8月5日 05:30 ]

<ロ・オ>6勝目を挙げた金子(左)は佐藤達からウイニングボールを受け取る

パ・リーグ オリックス2―0ロッテ

(8月4日 QVCマリン)
 オリックス・金子はタオルで顔を隠して、報道陣の前から逃げようとした。「えっ?僕ですか。特に話すことないですけど」。とぼけた顔をしたが、紛れもなくこの日はヒーローだ。7回を投げ、今季最多10奪三振。許した安打は初回の角中の中前打のみだった。

 頭脳的な投球でロッテを牛耳った。初回に3三振。好発進した裏で、緻密に千葉の風を読んでいた。「風の強い日は久しぶりなので、風でどう変化するか早めに確認したかった」。一番曲がりの大きいカーブや、得意球のチェンジアップによりブレーキをかけ、浮き上がる傾向のある直球は「低めを狙わず」に大胆に投げ込んだ。

 前回7月28日の日本ハム戦は5回で降板した。首周辺の違和感があり、やむを得ない交代だったが「(6連戦の始まる)火曜日に投げるのに、それではダメ」と猛省。調整に腐心し、同じ過ちを繰り返さなかった。自身4連勝で6勝4敗とし、チームの投手陣で唯一の貯金2をつくったエース。福良監督代行は「全部良かった。本来の金子の投球」と絶賛した。(鶴崎 唯史)

 ▼オリックス・駿太(0―0の6回に右中間席に運ぶソロ。95試合目で出た1号に)長かった。感触があんまりなくて、ライトフライかと思った。

続きを表示

この記事のフォト

2015年8月5日のニュース