ＰＬ学園　強打２発で上宮太子に７回コールド勝ち

＜ＰＬ学園・上宮太子＞４回、２死満塁、４ランを放つＰＬ学園・辻

第９７回全国高校野球選手権大阪大会４回戦 ＰＬ学園７―０上宮太子

（7月24日 舞洲）
　ＰＬ学園の一発攻勢が止まらない。４回戦は謝名堂（しゃなどう）主将が初回に先頭弾。４回に辻が満塁弾を放った。チームはこれで今夏３戦５発。長打力にものを言わせて春４強の上宮太子に７回コールド勝ちした。

　「自分の本塁打で勢いをつけられてよかったと思う。甘い球は振り抜こうと思っていました」

　逆風を跳ね返し、両翼が１００メートルある広い舞洲球場の右翼席へ放り込んだ謝名堂は誇らしげだ。初回の一発が大会初安打。スタメン唯一の無安打だったため、仲間から「打てよ～」とイジられていたが、この高校通算１１号で名誉挽回となった。

　雨で試合が２日流れた。気が緩まぬよう「みんなで話し合った。室内でもしっかり練習できた」と、チームをまとめた。学校は今年に続いて来年も新入部員を募集しない方針。揺れる名門を主将が引っ張る。