JX―ENEOS100勝大手 史上初の大台へ快勝で2回戦進出

[ 2015年7月20日 05:30 ]

<JX―ENEOS・日本製紙石巻>4回1死一、三塁、中犠飛を放ったJX―ENEOSの山崎錬(左)はナインに迎えられる

第86回都市対抗野球第2日・1回戦 JX―ENEOS2―0日本製紙石巻

(7月19日 東京D)
 2年ぶりの頂点を目指すJX―ENEOSが接戦を制して初戦突破。大会史上最多の通算100勝へ王手をかけた。08、12、13年と3度都市対抗を制した常勝軍団を築いた大久保秀昭前監督からバトンを受け継ぎ、今季から指揮を執る和嶋利博監督は「初采配?夢心地だった。大久保前監督は9年間よく(重圧に)耐えたなという感じ」と安どの表情を浮かべた。

 エース左腕・大城が7回2安打無失点と好投。今予選5試合計12回で8失点(自責7)、防御率5・25と不振ながら、大事な初戦に先発で起用してくれた指揮官に「意気に感じて投げた」と12、13年橋戸賞左腕の意地を見せた。打っては予選全6試合に出場して打率・167と苦しんだ山崎錬が4回に先制中犠飛。投打のキーマンが復調気配を見せたことは明るい材料だ。節目の100勝を目前にしても、和嶋監督は「選手には一戦必勝ということを言っている」と平常心を強調。こちらも大会最多となる12度目の優勝を目指す強豪が、得点差以上に強さを見せつけて初戦を突破した。

 ≪都市対抗通算99勝≫JX―ENEOSは、この日の白星で前身の日本石油、日石三菱、新日本石油、新日本石油ENEOS時代も含めて都市対抗通算99勝(3位決定戦の2勝含む)とした。初出場は1951年(昭26)で優勝は大会最多の11度。初戦敗退は49度の出場で15度だけだ。

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2015年7月20日のニュース