2年生148キロ左腕、履正社・寺島 5失点「申し訳ない」

[ 2015年7月20日 05:30 ]

<履正社・大阪桐蔭>清々しい表情を見せる履正社・寺島(中央)

第97回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 履正社1―5大阪桐蔭

(7月19日 舞洲)
 またも大阪桐蔭の前に屈した。履正社の148キロ左腕・寺島は9回5失点(自責点3)。「調子は悪くはなかった。3年生の夏を終わらせてしまって申し訳ないです」。決勝点が失策という不運はあったが、2年生は自らを責めた。

 2回裏に自らの適時打で1点を先制した直後に暗転した。3回2死二、三塁で藤井を二ゴロに打ち取るも、二塁手の古川が「打球を見失って焦りました」と適時失策となって逆転を許したが「(野球に)ミスは付きもの」と表情を変えず、直後にけん制で走者を刺した。昨年夏は2番手で8イニングを1失点に封じた相手に粘投したが、終盤に重い3点を許した。

 岡田龍生監督は、寺島を完投させた理由について「(途中で)代えるような内容ではなかった」とかばい「あれだけミスが出れば負ける」と、守備やバント失敗を悔やんだ。シードがないゆえに生じた優勝候補同士の初戦激突にも「大阪でやっている限りは一緒ですから」と一切、言い訳しなかった。

 寺島は夏の対戦で大阪桐蔭に9連敗となった雪辱の思いを問われ「それしかないです」と即答。早すぎる夏の終わりに、先輩の思いも背負って再出発することを誓った。

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2015年7月20日のニュース