DeNA、中畑監督に来季続投要請!異例の早期 球宴中に

[ 2015年7月18日 05:35 ]

さあVへ一直線だ!12球団監督会議を終えた中畑監督は、記者会見中も終始笑顔

 キヨシ続投でチーム一丸!!DeNAの南場智子オーナー(53)が17日、都内で中畑清監督(61)に来季続投を要請したことが明らかになった。同オーナーは17年ぶりの前半戦首位ターンを果たした同監督の手腕と集客能力を高く評価。フロントと現場の一体感をより高めて1998年以来の優勝に向かうため、異例の早期要請となった。同監督は即答を避けたもようだが、続投に支障はない。

 オールスター期間中の続投要請。DeNAとしては異例の早さである。中畑監督は11年12月に2年契約で就任。13、14年と1年ずつ契約延長して4年目の今季を迎えている。過去2度の正式な続投要請はいずれもシーズン大詰めの10月に入ってからだった。

 今季は42勝42敗1分けと8年ぶりに勝率5割で球宴前の前半戦を折り返したばかりか、日本一に輝いた98年以来17年ぶりの首位ターン。中畑監督自ら「ジェットコースター」と表現するように最多貯金11で首位を快走するかと思えば、交流戦では3勝14敗1分けで史上最低勝率・176に沈んだ。12連敗で5位まで急降下しながら、ここにきての4連勝で首位に再浮上した。

 8日のオーナー会議に出席した南場オーナーは今季の戦いぶりについて「結果が伴わない日もあるけど、随所に諦めない野球が出ている。内容はいい」と語った。中畑監督が就任以来、徹底してきた「最後まで諦めない野球」がナインに浸透。今季ここまで42勝中21勝を逆転で収めている。

 さらに高く評価しているのが選手育成能力。筒香、梶谷を内野から外野にコンバートして日本代表クラスの選手に育てただけではない。今季は関根、育成から上がってきた砂田と、入団2年目で19歳の選手を抜てき。ドラフト1位ルーキーの山崎康の適性を見抜き、抑えとして起用して大当たりしている。

 集客力もある。今季ここまで主催試合の1試合平均観客動員は2万4481人。12球団トップとなる21・7%増の伸び率を記録している。サービス精神旺盛な中畑監督のキャラクターと、クッション製の床を張った家族向けの「リビングボックス」を導入するなど球団の営業政策がうまく相乗効果を生んでいる。

 とはいえ、セ・リーグは現時点で貯金のあるチームがひとつもない大混戦。目下首位とはいえ、6位の中日まで4ゲームしか離れていない。最下位の可能性もある段階での続投要請。ある球団幹部は、その理由について「チームとして安定を図りたい」と語った。ここまでくれば中畑監督への評価は不変。球団と現場が一丸となり、腰を据えて優勝に突き進みたいという意思の表れである。

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