侍小久保監督 41歳イチローら調査示唆 40歳黒田だけじゃない

[ 2015年7月17日 05:30 ]

マーリンズのイチロー

 侍ジャパンの小久保裕紀監督(43)は16日に都内で会見し、11月に日本と台湾で開催される国際大会「プレミア12」に向けた1次候補選手65人を発表。広島の黒田博樹投手(40)が最年長で入った。

 黒田の下はオリックス・糸井の33歳。西武の森、楽天の松井裕ら10代選手とともに名を連ねた、その年齢は際立つ。まだ1次候補ながら、日米で実績がある大ベテランの選出を「メジャーで成功して今季も活躍している。それ以外のプラスアルファもある」と説明。若手に助言できる精神的支柱としても期待した。

 大舞台の怖さを知っているからこそ、黒田を候補に入れた。国際大会では国を背負う重圧で本来の力を発揮できず、格下が番狂わせを起こすことが多い。実際、3連覇を狙った13年WBCは準決勝で敗退。「ベテランに期待する役割」を問われた指揮官は「一番の武器は経験。あとは負けても微動だにしない、ドッシリした雰囲気」と話した。04年アテネ五輪出場歴も持つ黒田には、誰よりもその「雰囲気」がある。

 今回は国内メンバーのみとなったが、小久保監督は「MLBの動きも調査する」と今後にイチローらメジャー組も候補に入る可能性を示唆。9月に大会1次登録45人、10月に最終登録28人が発表され、大会直前の11月5、6日にはヤフオクドームでプエルトリコ代表と強化試合を行う予定だ。

 黒田は18日の球宴第2戦(マツダ)に先発し、同僚・前田健とのリレーを予定。今年のプロ野球界は黒田がけん引している。 (山田 忠範)

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