交流戦“大敗”全セ原監督 ガチンコ球宴!筒香4番でパにお返しだ

[ 2015年7月17日 05:30 ]

全セの4番に任命された筒香

マツダオールスターゲーム2015

 球宴で全セを率いる巨人・原監督は「交流戦でやられた分、総合力でいく」と強い口調で言った。セは交流戦でパに44勝61敗3分けと大きく負け越したことで、史上初めて勝ち越しチーム不在で前半戦を終える屈辱を味わった。球宴のテーマは交流戦のリベンジ。まずは第1戦の先発である大谷を打ち砕くことだ。

 4番に指名したのは、23歳で初出場のDeNA・筒香。指揮官は「(4番を)力で獲ったんじゃないでしょうか。4番らしいという部分では若いけど、円熟期に入りつつある」と力説した。リーグ1位の打率・338、同5位の13本塁打、同2位の56打点。15日の巨人戦(横浜)で右肘に死球を受けた影響でDHの可能性もあるが、4番としての信頼は厚い。伝え聞いた筒香は「光栄です。期待に応えられるよう、頑張ります」と話した。

 スタメンは右の大谷に対し、上位に左打者を多く配しつつ、「ジクザグ打線」を意識。3番・山田、8番・川端とヤクルトの左右の安打製造機でバランスを保つ。原監督は「スタメンには最低でも3打席は立たせたい」とし、少ない打席で多くの選手を「顔見せ」出場させることはしない。

 切り札は、プロ19年目で史上「最遅」タイの初出場となった巨人・鈴木の代走だ。原監督は「東京ドームのファンも“出るんじゃない?”という拮抗(きっこう)した場面で出せたらいい」と予告。「(代走で出す)仕掛けは早いかもしれないね」と宝刀を抜かずに終わらせるつもりはない。選手、監督時代を通じ、通算21度目の球宴出場となる原監督が全セのプライドを懸けて臨む。 (大林 幹雄)

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