オリ近藤「言葉が出ない」1411日ぶり白星 4度の右肘手術乗り越え

[ 2015年7月13日 05:30 ]

<楽・オ>6回1死一塁、中川から三振を奪い叫ぶ近藤

パ・リーグ オリックス9-4楽天

(7月12日 コボスタ宮城)
 オリックスの近藤が4度の右肘手術を乗り越え、復活勝利を挙げた。11年8月31日ソフトバンク戦(北九州)以来1411日ぶりの白星。前日、1019日ぶりに勝ったヤクルト・館山よりも長いブランクだった。約4年ぶりのウイニングボールを手にし「言葉が出ない。うれしい。いろいろあったなと考えると長かった」と目を潤ませた。

 今季3度目の先発マウンド。初回に1点を失ったが、味方が3回に逆転。2回以降は緩急をうまく使い、6回を8安打ながら3失点と粘った。これまでは右肘の痛みをごまかしながら投げていたが、昨秋受けた4度目の手術で痛みから解放された。ようやく打者との勝負に集中できるようになり、復活につながった。

 昨オフに育成選手となり、与えられた背番号は「125」。今年1月には新人合同自主トレに参加させられた。4月末に支配下登録されたが、「はい上がったことを忘れないためにも」と、背番号が「65」に変わっても帽子やインナーシャツは125と書かれた育成時代の物を使い続けている。08年に10勝を挙げた32歳右腕が完全復活へ、大きな一歩を踏み出した。

 ▼オリックス・安達(3回に勝ち越しの左前適時打)近藤さんに勝ちを付けたい、その一心で打った。

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2015年7月13日のニュース