秋山 石毛&稼頭央超え球団新24戦連続安打も「最後の1本」悔やむ

[ 2015年7月4日 05:30 ]

<西・ロ>2回2死一、二塁、秋山が右前に適時打を放ち、球団新記録の24試合連続安打を達成

パ・リーグ 西武5-5ロッテ

(7月3日 西武プリンス)
 最後まで笑顔はなかった。24試合連続安打で球団記録を更新。しかし、チームをサヨナラ勝ちに導くことはできず、西武・秋山は悔やんだ。

 「ライオンズの尊敬する先輩たちの記録を超えられたのは凄くうれしいし、恐縮する。でも、最後の1本ですね。あそこで打てていれば…」

 5―5の延長12回2死一、二塁。この日7度目の打席で一ゴロに倒れ、引き分けに終わった。前日はナイターでソフトバンクにサヨナラ負けを喫し、この日福岡から帰京。球場到着からわずか3時間半後に始まった移動ゲームは、4時間35分にも及んだ。勝って疲れを吹き飛ばしたかった。

 サヨナラ打は打てなかったが、0―2で迎えた2回の第2打席。2死一、二塁から、唐川が投じた134キロ直球を右前に運んだ。内角高めの球を引きつけ、コンパクトに振り抜いた。1点差に詰め寄る貴重なタイムリーで、球団記録で並んでいた86年の石毛宏典、99年の松井稼(現楽天)の23試合連続安打を抜いた。延長11回にも右前打を放ち、今季40度目のマルチ安打もマークした。

 リーグトップの打率・383。今季からバットを寝かせ、肩で担ぐように構えを変えた。意識するのはバットを押し込む側の左手の脱力。参考にしたのは後輩の森だった。今春のキャンプで19歳のフリー打撃を見て「左手の力の抜き方がうまい。力まず、うまくヘッドを使うので参考にした」という。インパクトの瞬間にだけ力を加えることで逆方向への強い打球が増え、安打も増えた。

 日本記録は79年に広島・高橋慶彦がマークした33試合連続安打。「何の記録を更新してもゴールじゃないし、試合は続く。あすからも続けてやっていければいい」。西武のリードオフマンが、36年前の偉大な1番打者を追う。(神田 佑)

 ▼西武・中村(3回に左中間席に23号ソロ。6回には同点適時打)ホームランはスライダーです。打てて良かったです。

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2015年7月4日のニュース