松井裕と投げ合った本格派ドラ1左腕 曲折経てインディアンスへ

[ 2015年7月1日 10:03 ]

 楽天の抑えとして活躍する松井裕と2年前に投げ合った本格派が、曲折を経てプロ入りした。同じ左腕で1歳年下の18歳、エーケンだ。6月の米大リーグ、ドラフト会議で1巡目(全体17位)指名を受けたインディアンスと契約を結び、米メディアは「この1年間はいろんなことがあったけど、前に進めることをうれしく思う」と喜ぶコメントを紹介した。

 昨年は全体1位でアストロズに指名され、総額650万ドル(当時のレートで約6億6千万円)で合意に達した。しかし身体検査で左肘靱帯の異常が判明。アストロズが金額を下げ、契約はまとまらなかった。今年3月には左肘を痛め、本格復帰まで1年はかかる靱帯修復手術を受けた。

 2013年9月に行われた18歳以下のワールドカップで米国代表の一員として日本相手の決勝に先発。7回1失点で松井裕に投げ勝ち、優勝に貢献した。身長193センチの恵まれた体格から繰り出す速球とブレーキの利いたカーブとのコンビネーションを武器にする。

 順調にいけば来春にプロ初登板を飾ることになる。リハビリ中の選手を獲得するリスクを負ったインディアンスは「何年かしたら、先発で頼りになる存在」と大きな期待を寄せている。(共同)

続きを表示

2015年7月1日のニュース