福留8年ぶり連発!阪神5連勝堅首 進撃始まりは3番配置転換

[ 2015年6月28日 05:30 ]

<神・D>8回、福留が2打席連発となる勝ち越しソロを放つ

セ・リーグ 阪神5-3DeNA

(6月27日 甲子園)
 甲子園は阪神・福留の独り舞台だった。同点弾と決勝弾。不利な浜風をものともせず、バックスクリーン右のほぼ同じ位置に2発を打ち込んだ。

 まずは、2―3の6回先頭。井納の甘く入ったスライダーを叩き、日本球界復帰後初の2桁となる10号ソロで試合を振り出しに戻す。そして、最大の見せ場は8回2死無走者だ。

 「あの場面は言い過ぎかもしれないけどホームランを狙った。初球から思い切っていこうと」

 左腕・田中に対し、神経を研ぎ澄まし、初球の直球を迷いなく振り抜いた。中日時代の07年4月25日以来、8年ぶりの2打席連発となる11号ソロ。チームを5連勝に導いたヒーローは、お立ち台で大歓声を浴び「選手としてこれ以上ない幸せ」と充実感に浸った。

 「3番・福留」が快進撃の始まりだった。交流戦最終戦となった16日の日本ハム戦(甲子園)から座ると、チームは1分けを挟んで6試合負けなし。この間27打数13安打、打率・481と打ちまくり、和田監督も「3番で決めるところは決めるし、つなぎもできる。打線のリズムが良くなった」と効果を実感する。

 本塁打だけではない。初回は四球、4回は右中間三塁打で出塁し、いずれも後続の適時打で生還し、全4打席で得点。右翼の守備でも4回1死満塁で井納の右前への打球を素早い送球で二塁封殺して「右ゴロ」に仕留め、最少失点で食い止めた。今季で3年契約が切れるが、球団幹部は「衰え?まだまだ。先の話になるけど、現状では(契約を結ばない)理由がない」と、39歳になる来季の契約も視野に入れる。

 これで甲子園8連勝。首位に立つ居心地を聞かれた福留は「楽しいです」ときっぱり言った。間違いなく、背番号8がチームを引っ張っている。

 ▼阪神・ゴメス(8回2死で、福留に続く2者連続アーチの8号ソロ)続けて打つことができてラッキーだったよ。甘い球を積極的に捉えることができた。

 ≪通算16度目≫福留(神)が同点10号、勝ち越し11号の2本塁打。自身1試合2発は13年4月19日ヤクルト戦以来通算16度目(2打席連続は7度目)。また、この日のように2本とも殊勲アーチとなったのは中日時代の06年4月13日阪神戦(先制、同点)、前記ヤクルト戦(同点、サヨナラ)に次いで3度目だ。日本での2桁本塁打は07年以来8年ぶり通算10度目(カブス時代3度)。13年阪神移籍後は昨年の9本が最多だった。

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2015年6月28日のニュース