ルーキーで唯一ファン選出!DeNA山崎康 解禁ナックル

[ 2015年6月27日 05:30 ]

ファン投票でオールスターに選出され喜ぶ(左から)梶谷、山崎康、筒香

マツダオールスターゲーム2015ファン投票最終結果

 両リーグ通じて新人でただ一人選ばれたDeNA・山崎康は「素直にうれしい」と顔を紅潮させた。すでにハマの小さな大魔神として20セーブを挙げており、堂々と実力で勝ち取った夢舞台だ。

 セで新人の救援投手がファン投票で選出されるのは、くしくも同じ亜大出身の90年の与田剛(中日)以来。球団でも新人のファン投票選出は74年の山下大輔以来で、投手では初の快挙となった。中畑監督が「優しそうな顔をしてるけど性格はS(サド)」と評する右腕だけに、球宴に向けても「今まで(マウンドで)ビビるとかいう感覚を味わったことがないので楽しみ」と不敵に笑った。

 そこで解禁するのが“魔球”ナックルボールだ。亜大時代から操り、今春キャンプでも披露してきたが、抑えになったことで緩いボールが必要なくなった。公式戦では150キロの直球、フォークボール並みの落差があるツーシーム、さらにスライダーが軸で、34試合計515球でただの一球も投じていない。ただ、球宴はお祭りの要素もあるだけに「交流戦を見てパ・リーグの打者はバットの軌道が違うと感じたし、目先を変える意味でも」と試投する。

 そして最大の目標として「ホームランバッターを抑えたいというのはある。有名な力のある打者に3球三振を狙いたい」と宣言。具体名は最後まで出てこなかったが、キャンプ中の練習試合で“プロ初被弾”した日本ハム・中田、さらに交流戦で三浦から横浜スタジアムのバックスクリーンの電光掲示板の液晶を破壊する特大弾を放ったソフトバンク・柳田あたりがターゲットだろう。

 チームは交流戦で3勝14敗1分けと屈辱を味わった。山崎康も2セーブに終わっただけに、セの守護神としてパにリベンジする。 (東山 貴実)

 ▼DeNA・中畑監督 胸を張って球宴に出ていいピッチャー。野球人としてファン投票で選ばれるのは別格。スターの世界に入って、また一皮むけるよ。

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