大谷 文句なしの127球シャットアウト!「後先考えずに一回一回全力」

[ 2015年6月24日 21:40 ]

<日・ロ>9勝目を挙げた大谷

パ・リーグ 日本ハム7―0ロッテ

(6月24日 旭川)
 日本ハムの大谷が今季2度目、通算では4度目の完封でハーラートップタイの9勝目をマークした。

 この日の試合は昨年7月16日の西武戦で勝利投手となっている旭川でのマウンド。しかも、地方球場では22イニング無失点を継続中と大谷にとって好条件が整っていた。

 序盤の3回は150キロ後半のストレートを中心に無失点で切り抜ける順調な立ち上がり。中田の7試合ぶりとなる21号3ランで打線の援護をもらった大谷は4回からギアを上げ、三者連続三振。自己最速タイの159キロも計測した。

 5回も先頭の井口から三振を奪い、これで四者連続三振。この回、そして6回も3人でイニングを終えた大谷がここまで許した安打は初回の1本のみ。走者も3回の先頭打者・田村に四球を与えてから出すことなく、12者連続アウトと快投は続いた。

 終盤に入り7回、8回とそれぞれ安打を許したが、スコアボードにはしっかりと「0」を刻んだ大谷。迎えた9回も難なく2つのアウトを奪い、最後の打者・デスパイネをこの試合11個目の三振に切って取り試合終了。地方球場の連続無失点イニングは31にまで伸びた。

 ロッテ打線を3安打に抑え込む圧巻の127球を見せた大谷は「良い流れをつくることができてよかった」とチームの連敗を5で止め安どの表情。「後先考えずに一回一回全力で投げることを考えた」とこの日の投球を振り返った。

 前回登板した14日のDeNA戦では8回途中、右足に違和感を覚えて降板。「前の試合で投げ抜けなかったので、最後まで投げられて本当によかった」と大谷。相手の指揮官である伊東監督も「遊ばれていたね」とコメントを残すなど、まさに脱帽といった感のあるマウンドだった。

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