ヤンキース Aロッド記念球返却交渉の裏側に“雪解け”ムード

[ 2015年6月24日 17:09 ]

通算3000本安打となったヤンキースのロドリゲスが放ったホームラン球 (AP)

 ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(39)は19日のタイガース戦で通算3000本安打を本塁打で達成したが、その記念球の返却を所有者であるザック・ハンプル氏(37)が拒み続けている。

 ハンプル氏はこれまでにファウルボールも含めると8000以上のボールを球場で手にしている“職人”とのこと。ロドリゲスの記念球を手にした直後、球場の警備主任から選手のサイン入りのグッツか何かとの交換を提案されたが、同氏はこれを拒否。球団社長ら重役もボールの返却を求めたが、首を縦に振ることはなかった。

 何としても記念球を取り戻したいヤンキースは22日に再びハンプル氏と面会し、スポークスマンの話では「進展あり」とのこと。どうやらこの“職人”は野球やソフトボールの用具を全米のみならず世界中の少年少女に寄付する慈善団体を支援しているようで、記念球をヤンキースに売り、その金額の一部を同慈善団体の活動資金に当てるつもりのようだ。

 ヤンキースの提示した金額についてハンプル氏は口を閉ざしたが、この一件を伝えたメディアは別の側面にも目を向けていた。それはヤンキースとロドリゲスの関係についてで、シーズン前は薬物問題で1年間を全休したロドリゲスに対して冷たかったヤンキースが、ここにきて今回のように記念球返却のために力を尽くすなど、両者は“雪解け”ムードにあるのではないかとの見解を示していた。

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