オリ鉄平、昇格即V打!今季初安打初打点、古巣撃ちで連敗止めた

[ 2015年6月24日 05:30 ]

<楽・オ】2回2死二塁、右越えに先制二塁打を放つ鉄平

パ・リーグ オリックス3―0楽天

(6月23日 郡山)
 鉄平の今季初安打初打点が、昨季オリックスに移籍後、古巣からの初安打であり初打点でもあった。2回2死二塁、楽天先発の則本から先制の右中間適時二塁打。この日、右脇腹肉離れから約1カ月ぶりに1軍に復帰し、いきなりのV撃で結果を出した。

 「今年はずっと打ててなかった。それでも上げてもらって、すぐに使ってもらった。そういう意味でもよかった」

 2試合連続零封負けで沈んだムードも、吹き飛ばした。これがチーム21イニングぶりの得点。カウント2ストライク、1ボールから内寄りにきた変化球に「なんとかバットに当てようと思った」と食らいついての一撃だった。ようやく出た快音に笑みがこぼれた。

 無理もない。09年にはリーグ首位打者に輝いた男が、今季は開幕から2軍暮らし。5月12日の楽天戦(京セラドーム)で復帰したものの、3試合無安打のまま右脇腹の肉離れで2軍落ち。しかも昨季、楽天戦では5打席で3打数無安打。今季も3打数無安打。古巣との9打席目で、ようやく“恩返し”ができた。かつて躍動した東北の地が力を与えてくれた。

 「(東北が)特別な場所という思いはある。名前がコールされたときに、拍手してくれた人も何人かいた。こういう姿を見せることができてよかった。もちろん、勝ったことが一番ですけど」

 まだまだチームは最下位だが、鉄平の一振りは潜在力を示した。CS進出へ、希望は捨てない。

 ▼オリックス福良監督代行(鉄平のスタメン起用に)下で打っていたから。そういうのは、すぐに使わないと。置いておいても意味がない。

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2015年6月24日のニュース