“併殺王”内川 スッキリ逆転一掃打「こういう解放感をずっと…」

[ 2015年6月22日 05:30 ]

<ソ・日>7回1死満塁、逆転3点適時二塁打を放った内川は笑顔でガッツポーズ

パ・リーグ ソフトバンク4-2日本ハム

(6月21日 ヤフオクD)
 主将で4番。ソフトバンク・内川の集中力は極限まで高まっていた。7回。1点差としてなお1死満塁の場面で、宮西の低めにきた139キロ直球を右中間へとはじき返した。走者一掃の逆転二塁打。ベース上では両拳を何度も振り上げ、派手に喜んだ。

 「持っているものを全部出そうという思いだった。こういう解放感をずっと求めていた」

 打率・310でも、もやもやと納得しない思いが続いていた。「チャンスで打てない」――。ここまで併殺打は両リーグ最多の14。「怖い、不安という中でバットを振らなきゃいけない」と恐怖すら覚えながらも、チームの主軸として「逃げてはいけない」と強い決意も胸に秘めていた。首脳陣からは「我慢してやっていれば、いつか大きな結果になって返ってくる」と言われていたが、まさに最高の結果。工藤監督も「どんどん乗っていってほしい」と話した。

 父の日。お立ち台では「パパ、頑張ったよ!」と愛娘にメッセージを送った。さらにサービス精神満点の男は、この日が33歳の誕生日だった李大浩(イ・デホ)に「ハッピーバースデー」の歌をプレゼント。スタンドのファンを大いに沸かせた。

 2位で迎えた日本ハムとの首位攻防戦で、パ・リーグのチーム相手に今季初の同一カード3連勝。貯金を今季最多の15とし、一気に2・5ゲーム差をつけた。この日は人気デュオ・PUFFYが始球式に登場。ヒット曲「これが私の生きる道」の歌詞「近ごろ~私達は~いい感じ」のように、ソフトバンクもまさに「いい感じ」だ。

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