球児 1008日ぶり日本マウンド 4回1失点も最多観衆沸かせた

[ 2015年6月21日 07:58 ]

<高知―香川・徳島連合>立ち見も出る中、雄姿を披露する藤川

四国アイランドリーグplusオープン戦 高知3―3香川・徳島連合

(6月20日 高知市営)
 独立リーグ、四国アイランドリーグplusの高知に入団した藤川球児投手(34)が20日、香川・徳島連合チームとのオープン戦に先発。4回を5安打2奪三振1失点で、直球は最速146キロだった。日本でのマウンドは阪神時代の12年9月15日の巨人戦(東京ドーム)以来、1008日ぶり。生まれ故郷でファンに雄姿を披露した。

 「有意義なマウンドだった。恥ずかしいところを見せられないと思っていた」。5月にレンジャーズを自由契約になり、地元に新天地を求めての初登板。当初は2~3回の予定だったが、自ら志願して4回57球を投げた。4イニング以上の登板は03年9月19日の巨人戦(同)以来。長い回を投げるために意識的に変化球を増やし、4回無死満塁のピンチも脱した。

 「これから良くなる。(150キロも)出ると思う」。開場前には約700人が列をつくり、観客は球団史上最多2865人。フィーバーで沸く中、古巣・阪神に加えDeNA、ソフトバンク、楽天の編成担当者が視察した。「順調じゃないでしょうか。また見たい」とDeNAの小林晋哉スカウト。次回は27日の愛媛とのオープン戦(高知)に登板する。藤川は1試合ごとのスポット契約を結んでおり、7月31日までのNPB復帰の可能性もある。

続きを表示

この記事のフォト

2015年6月21日のニュース