柳田 交流戦MVP御礼弾 賞金200万「体のメンテナンスに」

[ 2015年6月21日 05:30 ]

<ソ・日>4回1死二塁、左中間に2ランを放つ柳田

パ・リーグ ソフトバンク11-1日本ハム

(6月20日 ヤフオクD)
 この男が打つと、ソフトバンク打線は活気づく。初回1死二塁、「最近、初回のチャンスで打ててなかったので食らいついていった」と3番・柳田が、武田勝から右中間を破る先制二塁打。ここから打線がつながり、この回5長短打で一挙5点を奪い、日本ハムに先制パンチを浴びせた。

 2回にも右前打を放つと、圧巻は7―1の4回1死二塁での第3打席だ。白村の速球に「詰まってショックだった」。ところが、打球はぐんぐん伸びて、左中間のホームランテラスに届いた。12試合ぶりの一発となるダメ押しの14号2ラン。これでサイクル安打にリーチをかけたが、残り2打席は連続三振。「いやぁ、無理っしょ。そんな簡単にできるものじゃない」と豪快に笑った柳田に、工藤監督は「ギータ、ナイス!次は狙えよ」と声を掛けた。

 試合前には、交流戦MVPに選出された。打率・429、5本塁打、10打点で、出塁率は驚異の・544。「全部頑張ったと思います」と胸を張り、賞金200万円の使い道は「体のメンテナンスに使いたい」。サプリメント購入に充てるというのも、柳田らしい。

 チームは首位攻防戦で2連勝し、貯金は最多の14。リーグ戦に戻っても、打線の破壊力は桁違いだ。打率・374、14本塁打、11盗塁で、「3割、30発、30盗塁」のトリプルスリーも視界に入れる柳田だが、目標は「最後までケガをせず一年間戦うこと」の一点。欲は持たない。代名詞のフルスイングをすれば、結果はおのずとついてくる。

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2015年6月21日のニュース