キヨシ監督 傷心帰京中、熟女ファンの「オープン戦」激励で復活

[ 2015年6月19日 05:30 ]

練習を終えガッツポーズを見せる中畑監督

 天の声ならぬ「熟女の声」で、絶好調が復活した。セ・パ両リーグは、19日からリーグ戦が再開する。1つの引き分けを挟んで10連敗中のDeNAは本拠地で広島と対戦。交流戦では3勝14敗1分けの大失速で借金1としたが、中畑清監督(61)はDeNAファンの40代の熟女から激励の言葉をもらったことを明かし、元気を取り戻した。

 いつの間にか、元気になっていた。本拠地で行われたリーグ戦再開前の最後の練習。その前に行った全体ミーティングで、中畑監督は選手たちに力強い言葉を掛けた。

 「慣れないポジション(首位)にいたから、10連敗で叩きのめされた感じだが、まだ2位だ。うちはチャレンジャー。たまたま夢を見させてもらったと切り替えればいい。最後まで諦めない姿勢を見せることが大事なんだ」。元気を取り戻した理由はこうだ。交流戦最終戦の14日日本ハム戦(札幌ドーム)で10連敗を喫し、3勝14敗1分けで交流戦史上最低勝率(・176)を記録。帰京のため、新千歳空港の保安検査所を通った時、中畑監督の表情は沈んでいた。その時、顔見知りだった40代の女性ファンから声を掛けられた。

 「監督、オープン戦お疲れさまでした」

 悪夢の交流戦を「オープン戦」と笑い飛ばし、開幕前のようにリーグ戦再開を迎えてほしい。熟女の愛情あふれるねぎらいの言葉。気持ちが楽になった。「忘れられない。ダイヤモンドの言葉だよ。落ち込んでない振りをしても落ち込んでいたから。(リーグ戦再開は)新しい開幕でいいんじゃないかな」。熟女の声を、金言を超える「ダイヤモンド」と言い表した。

 最大11あった貯金を使い果たし、借金1。それでも首位・巨人とは1・5ゲーム差だ。シーズンで10連敗以上してリーグ優勝すれば、史上初の快挙となる。「14、15連敗してもはい上がればいいんだ」。中畑監督は腹をくくり、逆襲を誓った。

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2015年6月19日のニュース