陽川、復帰2戦目で初安打 師匠・掛布氏笑顔「ここから変わるよ」

[ 2015年6月18日 05:30 ]

<ウエスタ神・中>2回2死、陽川は復帰後初安打を放つ

 反攻への第一歩を記した。17日のウエスタン・リーグ、中日戦(鳴尾浜)で実戦復帰2試合目となった阪神・陽川が「今季初安打」を記録。2回1死からの第1打席、1ボール2ストライクから雄太の外角直球を引っ張った打球は三塁手を襲い、左前へと転がる安打となった。

 「追い込まれていたので、外角を意識しながら、来た球を上手く打つことができた。きのう(16日)は(安打が)出なかったので、きょうは1本出て良かったです」

 2月の春季キャンプで左肩を亜脱臼してから約4カ月。苦しいリハビリを乗り越え、前日16日の同戦で今季初実戦を迎えた。結果は3打数無安打だったが「やっとスタートラインに立てた」と話していた。この日もフル出場を果たしたが「充実した疲れだなと感じています」と、疲労感よりも試合に出られる充実感がはるかに勝っている様子だった。

 “愛弟子”の回復を見守ってきた掛布GM付育成&打撃コーディネーターも「1本出たね。ここから変わるよ。調子は上向く一方だと思う」と満面の笑みを浮かべた。

 実戦復帰する少し前、掛布DCは陽川について「復帰して最初は打てないと思う。それでも変わってほしくない。今のままの陽川でいってほしい」と力説していた。そんな師の思いを知ってか、知らずか、打撃フォームなどは故障前と大きく変えることもなく、ひたすら打撃感覚を磨いてきた。「2、3打席も良い流れで行きたかったけど…。もったいなかったです」と、その後の凡打を反省した。期待される長距離砲。1軍の戦力になる時間は十分に残されている。

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2015年6月18日のニュース