キヨシ監督、捕手GK化作戦「闘争心と球際の強さ持て」

[ 2015年6月18日 05:30 ]

中畑監督(右)から本塁死守の指令を受けた嶺井(左)と高城

 プロ野球は19日にリーグ戦が再開する。DeNAの中畑清監督(61)は17日、交流戦で痛恨のバッテリーミスが続いた捕手陣に珍指令。16日のサッカーW杯アジア2次予選で日本代表相手にスーパーセーブを連発したシンガポールGKイズワンを引き合いに出し、奮起を促した。

 日本代表が放った23本のシュートを止めたイズワンの闘争心と球際の強さ。それはDeNAの捕手陣に足りないものでもある。全体練習が行われた横浜スタジアム。中畑監督は「サッカーのキーパーと捕手は共通する部分があると思う。1点を与えないためにホームを死守しなければいけない」と言葉に力を込めた。

 交流戦は屈辱の10連敗(1分け挟む)でフィニッシュ。特にバッテリー間のミスが目立った。今季ここまでの暴投数は12球団ワーストの41。2位の日本ハムが23だから、多さが際立つ。交流戦は18試合で16を記録し、3つが相手の決勝点に。12 日の日本ハム戦(札幌ドーム)は国吉がサヨナラの暴投を犯した。もちろん捕手だけの責任ではないが、ワンバウンドを止める技術など捕手陣に物足りなさを感じている中畑監督は「捕手は球際の強さや勇気が必要」と奮起を促した。

 捕手は本塁クロスプレーの際にはサッカーのゴールキーパーのように「最後のとりで」となる。この日、中畑監督は高城、嶺井の2人に生還阻止のブロックを直接指導。将来の正捕手候補の高城は「ブロックの技術は本当に大事」と話し、前日のサッカー日本代表の試合をテレビ観戦した嶺井は「シンガポールのキーパーは凄かった。走者の当たりに負けないようにしたい」と刺激を受けた様子だった。

 大型連敗で借金1まで沈んだものの首位と1・5ゲーム差の2位。まずはバッテリーを中心とした守りの野球で連敗を止め、上昇気流に転じる。

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2015年6月18日のニュース