早大3年ぶり4強 丸子V打で東都覇者撃破「がむしゃらに」

[ 2015年6月12日 05:30 ]

<早大・専大>8回2死一、三塁、早大・丸子は勝ち越しの2点適時三塁打を放ちガッツポーズ

全日本大学野球選手権第4日・準々決勝 早大4―3専大

(6月11日 神宮)
 準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。東京六大学代表の早大は東都代表の専大と激突。4―3で競り勝ち、優勝した12年以来3年ぶりの準決勝進出を果たした。同点で迎えた8回に今春のリーグ戦で初の首位打者を獲得した4番・丸子達也内野手(4年)が、右中間を破る決勝の2点三塁打を放った。12日は休養日となり、13日に準決勝2試合が行われる。

 三塁ベースに滑り込み、左手を突き上げた。2―2の8回2死一、三塁。4番・丸子は日本代表入りしている専大のアンダースロー・高橋の直球を捉えた。ライナーで右中間を破る決勝打。同じ神宮でリーグ戦を戦う東都の覇者を撃破し、「がむしゃらにやった」と喜んだ。

 広陵(広島)では通算46本塁打を放った左の大砲も大学では壁にぶつかった。1年時からベンチ入りしたが、3年間でわずか2安打。2年時にはベンチ入りメンバーが中心で暮らす寮から出された。一人暮らしをしながら「4年になって絶対に見返してやると思っていた」と誓った。週に3度のペースで筋力トレーニングをこなし、打撃練習では逆方向を意識した。今春リーグ戦では打率・438で首位打者を獲得するまでになった。

 日本一になった3年前。1年生だった丸子は代打で1打席に立ち、空振り三振に倒れた。「長打を狙って、いいところを見せようと空回りした」。3年がたち「走者を還すのが4番の役割」と勝負強さを発揮した。就任1年目の高橋広監督は「頼れる4番です」と称えた。

 ▼早大・小島(先発して7回6安打2失点)負けたら僕のせいだと思っていた。

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