楽天・中川「ファーストストライクを積極的に」右へ左へ２打席連発

＜ヤ・楽＞２本塁打の中川はクラッチーナにキスされる

交流戦 楽天７―２ヤクルト

（6月4日 神宮）
　４番・中川の右へ、左への２打席連続アーチが楽天に勝利をもたらした。

　まずは２回、先頭で打席に入った背番号５６のバットがヤクルトの先発・成瀬の２球目、外角寄りのスライダーをとらえる。打球は右翼前列に飛びこむ先制弾。「ファーストストライクを積極的に打ちにいくと、自分の中で決めているので、ファーストストライクをしっかり叩けてよかったです」。

　そして１―１で迎えた４回も先頭打者。今度は引っ張って左翼スタンドへ豪快な２打席連続弾。成瀬の初球、チェンジアップを完璧にとらえた。「ファーストストライクをしっかり振れる準備をして打席に入った成果がホームランになったと思います」と胸を張った。
　
　プロ７年目。「未完の大器」と呼ばれていた中川の初の１試合２アーチ。「打順にはこだわりはない」というが、先制＆勝ち越しと勝利に直結する一発で４番の役割を果たし「きょうはしっかり結果を出せてよかった」と笑顔を見せた。