大瀬良遠い2勝目…自己最多13Kも終盤力尽き4失点で6敗目

[ 2015年6月4日 05:30 ]

<広・日>7回、大瀬良はKOされ肩を落とす

交流戦 広島0―5日本ハム

(6月3日 マツダスタジアム)
 昨季の新人王に試練が訪れた。広島・大瀬良大地投手(23)が3日の日本ハム戦(マツダ)に先発。自己最多の13三振を奪うなど力投するも、終盤に力尽き、7回途中4失点で6敗目を喫した。

 耐え抜くことはできなかった。0―1の最少得点差で迎えた7回。力投を続けていた大瀬良が力尽きた。

 「1点を取られても、次の点を与えず、最少失点で終えないといけなかった」

 1死二塁から杉谷に適時二塁打を許し、続く代打・大谷にも適時打を浴びる。7回途中、被安打7、4失点。5月4日の巨人戦(マツダ)以来の2勝目をマークできず、自己最多13奪三振も敗戦の前にかすんだ。

 抜群の立ち上がりだった。初回から3回まで3イニング連続で3者凡退。制球、球威ともに十分な140キロ台後半の直球を軸に、日本ハム打線を抑え込んだ。4回に先制点を許すも、6回終了時ですでに13奪三振を記録した。

 「ピンチで三振を取れたことは良かった。三振の数を気にして投げている訳ではないですが、1個1個、確実にアウトを取れたことは良かった」

 遠ざかる勝利のため、立ち上がりからハイペース。それが災いし、球数が110球を超え、疲れが見え始めた7回にとうとう相手打線につかまった。

 今季9試合目の登板で1勝6敗と先発陣で唯一、黒星先行。大瀬良が投げた試合は3度零封負けを喫したデータが示すように、好投時に打線の援護がない。逆に援護を受けた時は、リードを守り切れない悪循環。勝ち運のない現状にも、大瀬良は前だけを向く。

 「勝てるに越したことはありませんが、それを考えても仕方がない。悔しさがあるので、この状況を打破したい」

 前回登板で出た右肘が下がり、シュート回転で制球を乱す癖を修正。投球内容に、好転の兆しは見えた。しかし、零封負けは今季8度目となり、53試合を消化した時点で早くも昨季の数字にあと1回に迫った。負のスパイラルを断ち切る有効策がなかなか見えない。 

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2015年6月4日のニュース