中日・大野、パパ1勝でトップタイ6勝「絶対に勝ってやろうと」

[ 2015年5月30日 05:30 ]

<日・中>中日先発の大野

交流戦 中日4―2日本ハム

(5月29日 札幌D)
 意地と粘りで手にした6勝目は、特別な白星となった。中日先発の大野が、7回に2点差を追いつかれながらも何とか踏ん張り、8回に味方が勝ち越し。20日に待望の第1子(長女)が生まれたばかりの26歳左腕が、札幌で「パパ1勝」を飾った。

 「調子は今年1番良かったけど、7回の先頭四球は情けない。子供が生まれて2回続けて負けるのはダサすぎるんで、きょうは絶対に勝ってやろうと思っていた」

 序盤は圧巻の投球だった。5回までは外野にすらボールを飛ばさせず、6回が終わっても無安打。球威、制球とも抜群でパ首位の日本ハム打線を牛耳った。ただ、2―0の7回、先頭の中島卓を歩かせたところから暗転。続く田中賢に初被安打となる右越え二塁打を浴びると、中田の左前適時打、杉谷の中犠飛で同点とされた。

 ただ、同じ失敗を繰り返すわけにはいかなかった。前回登板の23日の巨人戦(ナゴヤドーム)では、1―0の8回に一挙に4点を奪われ、長女誕生後の初マウンドで逆転負けを喫していた。

 「いい意味であの試合のことを思い出した。前回やられているから、こここは絶対抑えようと気持ちが入った」

 6勝は巨人の菅野、高木勇と並ぶリーグトップタイ。この日は谷繁兼任監督がぎっくり腰のため就任2年目で初めて登録抹消されたが、嫌な流れを断ち切る力投だった。

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