王さんが夏の甲子園で始球式 高校野球100年記念

[ 2015年5月29日 16:38 ]

記者の質問に笑顔で応えるソフトバンク王会長

 日本高野連は29日、今夏で大会創設100年を迎える全国選手権大会の開会式(8月6日)後の始球式を、1957年の選抜大会で早実(東京)を優勝に導き、プロ入り後も通算868本塁打の大記録を打ち立てた王貞治ソフトバンク球団会長(75)が行うと発表した。

 高野連によると、プロ野球経験者が春夏の甲子園大会で始球式を務めるのは初めて。100年の記念式典としてプロでも日本を代表する選手、監督として知られる王氏に大役を依頼した。

 王氏は早実1年生の夏から4季連続で甲子園大会に出場し、2年生の春にはエースとして3試合連続完封を果たすなど関東勢の選抜大会初優勝に貢献。その夏の2回戦の寝屋川(大阪)戦で延長十一回の末にノーヒットノーランを成し遂げた。

 高校卒業後は巨人に入団し、米大リーグのハンク・アーロン氏が持つ通算755本塁打を更新した77年に国民栄誉賞第1号となった。引退後は巨人、ダイエー(その後ソフトバンク)の監督を歴任。94年に野球殿堂入りした。2006年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を指揮し、初代王者に輝いた。

 ▼ソフトバンク・王貞治球団会長の話 ご指名があったので、私で良ければと返事をした。大変名誉な話なので、ちゃんと捕手に球が届けばいいなと思っている。甲子園に出た時の気持ちは特別なもので、青春の良い思い出。あの時は無我夢中にやっていた。甲子園を目指して頑張るという気持ちをみんなが一つにしてやるのはすごくいいことだと思う。

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