西武・森が球宴12球団最多票!交流戦でトップ票も右翼も守る!

[ 2015年5月26日 08:00 ]

球宴ファン投票で両リーグ最多票を獲得した森は浅村(左)に耳をいじられる

 マツダオールスターゲーム2015(第1戦=7月17日・東京ドーム、第2戦=同18日・マツダスタジアム)のファン投票の中間発表が25日に始まり、西武・森友哉捕手(19)がセ、パ両リーグ最多の3万2458票をパの指名打者(DH)部門で獲得した。26日にはセ・パ交流戦が開幕し、西武は郡山で巨人のホームゲームに臨む。森はセ主催試合で右翼守備に就く新たな挑戦をスタートさせる。

 郡山に向かう新幹線を待つ東京駅で最多得票を知らされた森は、一瞬キョトンとした表情を浮かべた。実感は湧かない。

 「知らなかったです。うれしいですが、自分のことをそこまで実力があるとも、人気があるとも思っていないので」

 今季は全46試合に「6番・DH」でフル出場して9本塁打。打率・300はリーグ10位にいる。1メートル70と小柄ながら豪快なフルスイングで沸かせる19歳。魅力的なプレーがファンに支持された。第1回中間発表での得票数は、有効枚数6万1723の過半数に達した。

 高卒2年目。左のスラッガー――。日米通算507本塁打を放った松井秀喜氏と比べたくなる。松井の球宴初出場は、森と同じ高卒2年目だった94年。第1回中間発表ではセ・リーグ1位の得票だったが、両リーグトップはダイエー・秋山に譲った。森の人気は「松井超え」と言っていい。

 26日から始まる巨人との交流戦で、右翼手デビューする。DH制のないセ主催試合では当初、捕手と代打を任される予定だったが、その打棒で首脳陣の方針を変えさせた。14日に練習を開始してから、2軍戦で1試合守っただけだが「“エラーしてもいい(くらいの気持ちでいけ)”と言われている。下手くそですけど、思い切りやりたい。その分打ちたい」と大胆に話した。

 交流戦後には、球宴初出場が見えてくる。20歳シーズンでDHで選ばれれば史上最年少。そして、このまま両リーグ最多得票を守れば55年阪神・吉田、95年オリックス・イチロー、10年広島・前田健の22歳シーズンを2年更新する快挙だ。「まだ中間発表ですし、一試合一試合戦うだけです」。ここ3試合は10打数無安打で、チームも20日に首位から転落した。一喜一憂している暇はない。

続きを表示

この記事のフォト

2015年5月26日のニュース