金子 23日ロッテ戦ぶっつけ1軍!右肘OK、2軍調整登板なし

[ 2015年5月20日 08:40 ]

オリックスの金子

 昨年11月の右肘手術からの復帰を目指してきたオリックス・金子千尋投手(31)が、23日のロッテ戦(京セラドーム)で先発登板することが分かった。術後の打者に対する投球は13日のシート打撃登板だけ。2軍戦などを挟まずに1軍登板が決定。オープン戦の登板なしで開幕投手を務めた13年のように、今回も電撃復帰となった。

 昨季最多勝や沢村賞など投手タイトルを総ナメにした金子の電撃復帰が明らかになった。23日のロッテ戦先発が19日までに決定。5月第2週目ぐらいから右肘の状態が上向いていたとはいえ、打者に対する投球は13日のシート打撃登板だけ。2軍の調整登板がない状況ながら高山投手コーチは「もう、そろそろだと考えています」と認めた。右肘手術明けとは思えない過程で1軍に戻ってくることになった。

 19日に神戸・青濤館で2軍居残り練習に参加した金子は迫る復帰戦へ率直な思いを口にした。「不安がないことはない。これまでも不安がなかったことはないです。僕はケガを抱えることが多かったので」。一方で、ぶっつけ本番については「関係ない。人によって違う」とし、右肘の状態についても「練習を見てもらえれば分かる」と、問題ないことを明かした。

 当初は26日のDeNA戦(横浜)などを候補日に挙げ、交流戦中の復帰へ調整していた。シート打撃登板の翌14日に森脇監督と会談。同日の楽天戦が雨天中止となり、先発ローテを再編した際に予定前倒しも検討されたようだ。17日の2軍練習でブルペン入り。登板後も右肘に違和感がないことを確認し、ついにGOサインが出た。

 復帰戦の舞台、京セラドームでは昨季12試合で10勝1敗。5月31日の巨人戦では勝ち星こそ付かなかったが、9回を無安打無失点の“ノーヒットノーラン”を達成した得意のマウンドだ。また、土曜日復帰は、オールスターまで8週連続で中6日で登板できる好条件も重なる。金子との会談後に「これ以上の(チームの)後退は避けなければいけない」と逆襲を宣言していた森脇監督にとっても待ちわびたエース復帰が近づいてきた。

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2015年5月20日のニュース