西武・森 2軍で右翼テストへ 交流戦代打じゃもったいない

[ 2015年5月19日 05:30 ]

西武の森

 交流戦の予行演習だ!西武・森友哉捕手(19)が、19日のイースタン・リーグ・日本ハム戦(西武第2)に、右翼手として先発出場する。1軍では開幕から全40試合に「指名打者(DH)」でフル出場し、リーグ5位の打率・313をマーク。26日からの交流戦を前に、DH制がないセ主催9試合に向けたテストの場となる。2軍戦後には西武プリンスドームに移動し、ロッテ戦にDHで出場する。

 売り出し中の森が、今季初めて実戦で外野守備に就く。14日に練習を開始してから、わずか5日後。ロッテ戦の前に、西武第2で行われるイースタン・リーグの日本ハム戦、いわゆる「親子ゲーム」に右翼手として先発する。田辺監督は「取りあえず(DH制がない)9試合。そこをなんとか外野で乗り切ってもらいたいから」と説明した。

 当初、交流戦のセ主催カードは、3連戦で1試合に捕手として先発し、残り2試合は代打待機するプランだった。しかし、ここまで打率・313で、チームでは中村に次ぐ8本塁打をマークしている打撃は捨てがたい。「代打待機はもったいない」と指揮官。今季は右翼手が7人も入れ替わり、固定できないチーム事情も重なり、方針転換となった。

 森は昨季、2軍で左翼を3試合守った経験があるだけで「2軍と1軍は違う。実戦で守ってみないと分かりません」と話す。これまでは河田外野守備走塁コーチのグラブを借りていたが、19日には用具提供メーカーの「ゼット」から外野用グラブが届く予定。ポケットが深く、指が長めの飛球を捕りやすいモデルで、担当者は「急きょなので、カタログに載っているものを用意しました。ロッテの岡田選手の形に近い」と説明した。

 マンツーマン指導する河田コーチは「反応がいい」と太鼓判を押す。西武では過去に捕手として入団した和田(現中日)が外野手にコンバートされた例があるが、田辺監督は「あくまでも交流戦だけ」と強調。右翼手デビューとなる26日の巨人戦(郡山)まで時間は多くない。昼は右翼、夜はDHの「変則ダブルヘッダー」となるが、これも森への期待の表れといえる。

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2015年5月19日のニュース