ソフトB戦は12戦0勝7敗…苦手意識で生まれた雄星の力み

[ 2015年5月17日 08:33 ]

<ソ・西>初回無死二、三塁、柳田に適時二塁打を浴び肩を落とす菊池(左)

パ・リーグ 西武4-12ソフトバンク

(5月16日 ヤフオクD)
 西武・菊池は力みから球が高く浮いた。象徴的だったのが、初回無死二、三塁。抑えが利かない147キロ直球を柳田に捉えられ、先制の左越え2点二塁打を許した。

 6回途中6失点の左腕は「意識は特になかったんですが。どうして勝てないのか」と言った。対ソフトバンクは12戦0勝7敗。プロ入りからパの球団では唯一勝てていない相手だ。防御率は対パ5球団でワーストの4・45。ヤフオクドームでは5・68とさらに悪くなる。田辺監督は「過剰に意識して、フォームが崩れていた」。横田投手コーチは「投げ急いで、腕と足のタイミングがずれていた」と分析した。

 気持ちがはやり、リリースするタイミングが早いため、浮き球になる。初回、先頭の今宮には142キロ直球が高めに外れて四球。続く中村晃には3球連続で高めに投じ、スライダーを右中間二塁打された。そして対戦成績22打数11安打、打率5割と苦手中の苦手、柳田に先制打を許した。

 4日オリックス戦(西武プリンスドーム)で左手中指の爪を負傷し、中11日で万全を期したが「よーいドンでああいう投球をすると、チームの士気が下がる。悔いが残る」。今季過去2度の登板は初回無失点だっただけに、苦手意識は顕著だった。

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