マー君最短26日復帰か 順調スプリット投げた、6月上旬から前倒しも

[ 2015年5月13日 05:30 ]

ヤンキースの田中 (AP)

 右手首の腱炎と右前腕部の張りで故障者リスト(DL)入りしているヤンキースの田中将大投手(26)が、5月中にメジャー復帰する可能性が出てきた。11日(日本時間12日)はDL入り後初めて平地で投球練習を行い、スプリットなど変化球の投球も再開。ラリー・ロスチャイルド投手コーチ(61)は12日(同13日)に故障後初のブルペン投球を行うことを明らかにし、その後の調整過程をショートカットして復帰時期を早められる見通しを語った。

 チームの遠征に同行している田中の練習は、キャッチボールから始まった。DL入り後最長となる120フィート(約37メートル)で25球、90フィート(約27メートル)で25球。次に投本間とほぼ同じ60フィート(約18メートル)まで距離を縮めると、球を受けるロスチャイルド投手コーチが腰をかがめた。

 平地で行った10球の投球練習。うち2球は、米メディアから故障の一因と報じられたスプリットだった。不安を感じさせることなく、力強く振り抜かれた右腕。同投手コーチは「あす(12日)に向けて準備ができている」と話し、4月26日以来、16日ぶりのブルペン投球再開へゴーサインを出した。その後の段階についても同コーチは「フリー打撃登板は必要であればやるけど、その必要はないと思う」と言及。ジョー・ジラルディ監督も「(復帰まで)それほど長く時間はかからないと思う」と続いた。

 首脳陣が当初に描いたのはブルペン投球2度→フリー打撃登板→マイナー戦登板→メジャー復帰、という青写真だった。同投手コーチが言うようにフリー打撃登板を飛ばせれば、リハビリの順調さも加わり、6月上旬とみられた戦列復帰時期が大きく前倒しされる可能性がある。田中自身、8日(日本時間9日)に「そんなに(リハビリ登板は)必要ないと思う」と話していた。2度行うことが一般的なマイナー戦登板を、1度で切り上げることも考えられる。

 ヤ軍は22日(日本時間23日)のレンジャーズ戦から13連戦。先発陣は5人制で、ピネダ、サバシアら中心投手を中5日の間隔を保って起用するには、田中が27日(同28日)のロイヤルズ戦で復帰するのが理想的だ。一方、田中自体は今後の調整が全て順調なら、最速で25日(同26日)の同戦登板も可能とみられる。

 ジラルディ監督は「(投球翌日の)水曜日に彼がどう感じるかだ」と言った。12日は25~30球を投げる予定。ここから復帰予定が固まっていく。

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