完全試合あと2人…亜大・諏訪惜しい「ショックは大きかった」

[ 2015年5月13日 05:30 ]

<亜大・国学院大>9回1死、西浦(左)にソロ本塁打を浴び完全試合を逃す亜大・諏訪

東都大学野球第6週第1日 亜大7―1国学院大

(5月12日 神宮)
 1回戦2試合が行われた。亜大の諏訪洸(こう)投手(3年)は国学院大戦で9回1死まで完全投球も、26人目の打者に左越えソロを被弾。リーグ史上3人目の完全試合を逃したが、1安打1失点で自身初の完投勝利を挙げた。中大は駒大を逆転で下して5連勝。駒大は連覇の可能性が消滅した。

 亜大・諏訪が投じた101球目。138キロ直球が高めに浮いた。国学院大・西浦が放った打球が、左翼席で弾む。リーグ史上60年ぶり3人目の完全試合を逃し「きょう一番のボール。悔いはない」と一度は強がったが「正直、ショックは大きかった」と素直な心境を口にした。

 140キロ前後の直球にカットボール、スライダーを低めに集め、9回1死まで快投を続けた。ヤクルト・石川に憧れる1メートル68と小柄な左腕。下妻二(茨城)では甲子園出場はなかった。亜大では1年春から神宮デビューを飾ったが「自分の生命線」という制球力が乱れ、2年間で10試合に救援登板しただけだった。

 昨年11月から本格的に筋力トレーニングを取り入れ、体重は4キロ増の71キロになり「スピード、切れが数段上がった」と自信をつかんだ。迎えた2度目の先発マウンド。奪三振は4ながら、ストライク先行に徹した。無四球で108球を投げきり「9回投げられてうれしかった」と喜んだ。

 生田勉監督は「テーマは四球を出さないことだった。それをクリアした」と、大記録よりも攻め続けた投げっぷりを評価した。

 ▼亜大・頓宮(好リードも完全試合を逃し)自分の構え方が甘かった。変化球を狙っていると思って真っすぐを続けた。

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2015年5月13日のニュース