中日・谷繁 3001試合目の初退場…兼任監督5人目「残念です」

[ 2015年5月3日 05:30 ]

<中・D>9回、判定に納得できず山路球審(右)に両手で触ってしまう谷繁兼任監督

セ・リーグ 中日3-5DeNA

(5月2日 ナゴヤD)
 3―1の9回に抑え捕手として出場した中日・谷繁兼任監督だったが、守護神の福谷が1点を返され、なお2死一、二塁。関根の右中間逆転2点三塁打の際のホーム上でのクロスプレーで、セーフの判定を不服とした勢いで球審の山路審判に両手で接触。プロ入り初の退場を宣告された。

 「退場自体が残念と言うんじゃなくて、チームが負けたこと。自分がグラウンドからいなくなって、チームに迷惑をかけたことが残念です」

 4月30日の巨人戦(東京ドーム)で史上2人目の3000試合出場を果たしたばかり。兼任監督の退場は07年のヤクルト・古田以来5人目。規則では、選手で退場した場合でも監督としてベンチに残ることはできない。27年間、フェアプレーを続けて来たが、悔しさと屈辱だけが残る3001戦目となった。

 責任審判の佐藤純一塁塁審は「暴力行為ではなく故意にアンパイアに触れて抗議したということでの退場」と説明。「ベースの前にミットを置いて、そこに足が入って来たと確信していた。押したとかじゃなく触れたという感じですが…」。球団は、一連のプレーの状況を説明する書類をリーグに提出する予定だ。

 ▼中日・福谷(自己ワーストタイの4失点で敗戦投手)投球は何も変えてない。ただ、自分のせいで他の方のいいプレーをつぶしてしまったのは申し訳ない。

 ▼中日・小熊(プロ初先発で6回1失点。福谷が打たれ、初勝利を目前で逃す)ファームでやってきたことを出そうと思って投げた。中継ぎの気持ちは分かるし(逆転負けは)仕方ない。

 ≪過去の兼任監督退場≫

 ▼中西太(西鉄監督)67年5月16日阪急戦(西宮)。5回に本塁上のクロスプレーの判定をめぐり、砂川球審に体当たりをするなどして退場に。

 ▼小玉明利(近鉄監督)67年6月14日の阪急戦(日生)。自身も「6番・三塁」でスタメン出場し、阪急・スペンサーに暴行して退場。

 ▼村山実(阪神監督)71年4月22日ヤクルト戦(甲子園)。4回の挟殺プレーの判定に対して二塁の大谷塁審を突き倒すなどして退場になり「たまたま手が胸に触れたら退場と言われた」。

 ▼古田敦也(ヤクルト監督)07年4月19日の横浜戦(横浜)。自身も「8番・捕手」で出場して2000試合出場を達成したが、7回に審判団に暴言を吐いたとして退場処分に。

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