7回1死まで完全!ライアン小川2勝目 1075日ぶり単独首位導いた

[ 2015年4月18日 05:30 ]

<ヤ・D>惜しい!7回1/3まで完全投球を見せた小川

セ・リーグ ヤクルト3-1DeNA

(4月17日 神宮)
 高いハードルを自らに課すヤクルト・小川だからこそ、納得できなかった。7回1死まで完全投球をしながら完封も逃した。8回1/3を3安打1失点(自責0)。責任感の強いエースの顔がのぞいた。

 「できれば(完全試合を)やりたかった。4回くらいに打たれていないなと。球が浮いて安打された。まだまだですね」

 7回1死から白崎に右前打。93球目が高めに浮いた。9回1死一、二塁では、白崎の遊ゴロを大引が二塁悪送球し、失点して降板。それでも、6回には、自らを助ける2点目の中前適時打。前夜から「バットに当てることをイメージした」結果で投打で勝利に導いた。

 「視野を広く持って投げられた」。筒香には内角を執ように突いて外の速球、ロペスには縦の変化で牛耳った。真中監督は「3連戦の頭は、打者に対し、こう攻めるというのを印象づけられたら大きい」と話す。首脳陣からコースや球種のリクエストも来る。「しっかりと次につなげたいという意識は強い」と小川も受け止める。リーグトップの1点台の防御率を誇る投手陣に、小川の生データは生かされている。

 オフから都内で一人暮らしをする。朝はもっぱら自炊だ。試合当日はそこにどら焼きが加わる。栄養士からサッカー日本代表の宿舎にもあると聞いたそうで「和菓子は優れた炭水化物。エネルギーが切れると筋肉を使って投げて筋肉痛になる」。良いものは愚直なまでに継続する。117球。球威は落ちなかった。

 12年5月7日以来、1075日ぶりに単独首位に浮上した。「今年は投手で引っ張っていきたい。(完全試合は)チャンスがあれば頑張りたい」。同僚・石山に次ぐリーグ2位の防御率0・64とした右腕が、チームの落ち着いた戦いを支えている。 

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