キャプテン鳥谷 意地の同点打、2戦連続サヨナラ負けも気丈

[ 2015年4月16日 08:10 ]

<中・神>8回1死二塁、鳥谷は同点となる右線適時二塁打を放つ

セ・リーグ 阪神1―2中日

(4月15日 ナゴヤD)
 キャプテンの起死回生の一打も阪神の勝利には届かなかった。0―1の8回1死二塁、鳥谷は大野の初球134キロ直球を右翼線二塁打。劣勢だった展開を一度は振り出しに戻した。

 「ずっと0点で抑えられていた中でしたし、いい場面で一本打ててよかったです」

 それまでの3打席は中飛、左飛、左飛といずれもフライを打ち上げた。「凡退していたので積極的に行こうと思った」。14日の同戦でも4打数無安打で、中日投手陣に封じ込められていたが、しっかりと意地を見せつけた格好だ。

 この日は守備でも魅せていた。7回1死、ルナが放った中前へ抜けようとする打球に追いつき、一塁へランニングスロー。間一髪でアウトにしていた。好守でつかんだ良い流れを、自らの打撃で形に結びつけていた。

 12日広島戦(甲子園)では8回に逆転2ランを放ち連敗を6でストップ。「遠征前だし、何とか一つ勝ちたいというのはあった」と中日戦に向けて意気込みを見せていただけに、2試合連続サヨナラ負けはショックだったはず。それでも「結果的に負けたのであした頑張ります」と気丈に振る舞った。胸に秘めた悔しさは、勝利の形で晴らしてみせる。

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2015年4月16日のニュース