レオの大阪桐蔭トリオ爆発、森プロ初2発 おかわり&浅村適時打

[ 2015年4月16日 05:30 ]

<西・楽>4回2死、森が今季第1号本塁打を放つ

パ・リーグ 西武14―2楽天

(4月15日 西武D)
 両リーグ今季最多の19安打14得点の西武の猛攻を締めたのは森だった。8回。26歳年上の斎藤の球を捉えた打球は右中間スタンドに飛び込む。自身プロ初の1試合2本塁打で4打点目となった。

 「みんなが打っていたので、どさくさに紛れて振ったら当たりました」

 そう照れた19歳だが、開幕から14試合目での待望の今季初アーチに2年目の進化を印象付けた。4回2死。左腕の浜矢の初球。肩口から入ってきたスライダーを右翼席に運んだ。新人の昨季は6本塁打を放ったが、全て右投手から。対戦打率も右投手が・306に対し、左投手は・167。特に背中の方から内角ストライクゾーンに入ってくる左投手の「フロントドア」と呼ばれるカーブやスライダーなどの変化球に手も足も出なかった。

 そこで、これまで正面から投げてもらっていたティー打撃を斜めからに替えた。(1)右肩の開きを抑えて、逆方向に打つ感覚を養う(2)左肘が体の近くを通って最短距離でバットが出ないと打てない、などが狙いだ。地道な努力がようやく形となって実り、森は「左ピッチャーから打てたのは、一つの成長かな」と胸を張り、「30本打てたらいいなと思う」と続けた。

 打力を買われて開幕戦から「6番・DH」で起用されている。「DHは打てる打者が入るのに打てなくて悔しかった」と振り返ったが、連日の早出特打で振り込むことで下半身の安定感が増し、「調子が悪い中でも、しっかりしたスイングはできている」。また、バットも昨季の880グラムから20グラム重い900グラムを使いこなせるようになった。

 3回には4―2と勝ち越し、なお1死二、三塁で中前に2点適時打。「浅村さん、中村さんが打点を挙げていた流れを自分で切らないようにと思った」。浅村、中村、森で計10打点。田辺監督は「大阪桐蔭出身の3人がいい活躍をしてくれた」と目尻を下げた。

 ≪先輩が花添えた≫大阪桐蔭の先輩にあたる浅村、中村の3、4番コンビも魅せた。0―2の3回1死満塁で、浅村が「4番につなごうという意識だった」と右中間を破る2点二塁打。続く中村は「最近チャンスで打ててなかったから、何とか走者を還すことを考えて打席に入った」と言う。今季はここまで得点圏で8打数無安打だった主砲が、左前に勝ち越しの2点適時打を放った。中村は5回に中犠飛、7回に中前適時打と計4打点。森に対しては「おめでとうございます、だね」と笑った。

 ▼西武・ルブラン(わずか2安打の来日初完投勝利で2勝目)完璧ではなかったけど、いいコースに投げられた。打線の援護?相手投手が気の毒なくらいだったよ。

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