オリ泥沼６連敗、今季10度目の逆転負け　中継ぎエースも離脱

＜オ・ソ＞ソフトバンクに敗れ、借金１２となった森脇監督（右）はガックリ

パ・リーグ オリックス４―７ソフトバンク

（4月15日 京セラＤ）
　オリックスが、初回にカラバイヨの右越え適時二塁打で先制も今季１０度目の逆転負け。引き分けを挟み６連敗で６カード連続の負け越しとなり、借金は１２に膨らんだ。

　５回には坂口、糸井の連続タイムリーで１点差まで詰め寄った。しかし、先発の松葉を７回にリリーフした２番手の塚原が内川に２ランを浴びると、今のオリックスに追いつく力はなかった。

　試合前から暗雲が漂っていた。セットアッパーの中核、佐藤達が１３日から訴えていた腰の張りが改善せず、この日やむなく出場選手登録を抹消。４日には右足首炎症で守護神・平野佳も離脱している。相次ぐ主力のリタイアに森脇監督は、自分に言い聞かせるように声を振り絞った。

　「そんなに（時間が）かかるものではない。けれども、彼本来の投球ができる状態ではない。コンディションを整えてほしいということ。彼が欠けるのは痛い。みんなでカバーしていきたい」

　しかし、昨季のリーグ最優秀中継ぎ投手に代わる人材は、そうそういるものではない。采配もかみ合わない。

　５回無死一塁、一塁のＴ―岡田がゴロを捕球後、二塁に悪送球。さらに１死後に平野恵が二ゴロを後逸し、タイムリーエラーが記録された。Ｔ―岡田は打撃不振で前夜はスタメン落ち。この日の試合前、早出特打で柵越えを連発し、打撃を期待されてのスタメン復帰だったが４打数無安打。失策だけが目立ち、かみ合わないチームを象徴していた。

　光があったとすれば、糸井が４試合連続の打点を挙げ、復調の兆しが見えてきたことか。球団は長打力のある新外国人の緊急補強も視野に入れている。救援陣の泥沼に出口が見えない今、野手陣が奮起するしかない。