BC石川 56歳フランコ兼任監督「代打オレ」でチーム初打点

[ 2015年4月12日 05:30 ]

代打で犠飛を放った石川・フランコ兼任監督

 ルートインBCリーグは11日に開幕し、上毛敷島などで4試合が行われた。かつてロッテでプレーし、メジャーでも通算2586安打を記録したフリオ・フランコ兼任監督(56)が今季から率いる石川は1―4で福井に敗れた。フランコ兼任監督は9回1死三塁で代打で登場。中堅後方に犠飛を打ち上げ、チームの今季初打点を自ら記録した。同リーグは今季から福島と武蔵が参入し、8チームに。前ヤクルトの岩村明憲兼任監督(36)が率いる福島は、新潟との開幕戦が降雨により中止となった。

 4点を追う9回1死三塁、石川のフランコ監督が満を持して代打で登場。バットを高く構えた往年のフォームで中堅へ深々と打ち上げ、チーム唯一の得点をもぎ取った。開幕戦で、いきなり健在を示した兼任監督は「感触は悪くない」とうなずいた。采配を振りながら出場に備える難しさにも「何てことはない。野球はメンタルのスポーツ」ときっぱり。この試合でも「ベンチで見て直球が来ないのが分かった」と3球続いたカーブを狙い打ち。56歳の経験を見せつけ「トレーニングは、20歳から毎日しているから」とおちゃめに言った。

 選手として上々のスタートも「犠飛を打つために試合をしているのではない。プレーするのは勝つためだ。人生と一緒で、どう始まるかより、どう終わるかが大切」と勝負師の顔を見せていた。

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2015年4月12日のニュース