法大・森田 佑ちゃん以来、史上3人目の1年春開幕勝利デビュー

[ 2015年4月12日 05:30 ]

<慶大・法大>法大・中村(左)、森田の1年生バッテリーはウイニングボールを手に笑顔

東京六大学野球第1週第1日 法大1―0慶大

(4月11日 神宮)
 東京六大学野球春季リーグが開幕し、1回戦2試合が行われた。法大は慶大を1―0で下して先勝。先発した森田駿哉投手(1年)は6回4安打10奪三振無失点の好投で、07年の斎藤佑樹(早大)以来、リーグ史上3人目の1年春開幕勝利デビューを飾った。2季連続優勝を狙う明大は東大を2―0で破った。
【試合結果】

 1―0の勝利が決まると、法大・森田は勢いよくベンチを飛び出した。リーグ史上3人目の1年春開幕勝利に「(開幕投手は)昨日の練習中に言われて“正直自分なのか”と思ったが、緊張せずにしっかり投げられた」と胸をなで下ろした。初回、4回は満塁のピンチも最速146キロの直球、スライダーを軸に切り抜けた。1年生バッテリーを組んだ中村と緩いカーブを織り交ぜて6回を毎回の10奪三振。「真っすぐで空振りが取れたのは収穫」とうなずいた。

 富山商で昨夏甲子園16強。日本代表の一員としてU―18アジア野球選手権で準優勝に貢献した。ドラフト上位候補に挙げられたが、4年後のプロ入りを見据えて法大進学を決断。今季から指揮を執る青木久典監督が「甲子園でのキャリアがある」と開幕投手に抜てき。その期待に応えた森田は「切り替えてやらないと足をすくわれる」と1年生らしからぬコメントで締めた。

 ▼法大・中村(森田と1年生バッテリーを組み、4回に決勝打)森田は腕が振れていたのが良かった。緊張したが、楽しくできた。

 ≪女性ではリーグ史上初、法大田中総長が始球式≫東京六大学初の女性総長となった法大・田中優子総長が、開幕戦の始球式を行った。女性による始球式はリーグ史上初。はかま姿で登場し、マウンド前方から、右打者の後ろを通過する投球となり「卒業式や入学式のスピーチよりも緊張しました」と振り返った。「野球部は今年100周年なので、もっと強くなってほしいです」とエールを送っていた。

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