“強行”の2番栗山ピタリ!秋山と球団31年ぶり先頭2者連続弾

[ 2015年4月6日 05:30 ]

<西・ソ>初回無死、秋山に続き2者連続となる右越え本塁打を放つ栗山

パ・リーグ 西武4-0ソフトバンク

(4月5日 西武D)
 西武プリンスドームはまだざわめいていた。初回、西武の先頭・秋山が左越え1号ソロ。その余韻が残る中、2番・栗山が中田の初球を完璧に捉えた。今度は右中間に運ぶ1号ソロ。2者連続アーチに主将は、ベンチで秋山とハイタッチした。

 「(当たりは)抜群でした。完璧。チャンスボールは少ないので、初球から準備をしていた」

 初回先頭からの2者連続本塁打は、球団では84年6月20日阪急戦(平和台)で、かつての黄金期を支えた石毛、辻がマークして以来、31年ぶり。栗山にとっては本拠地では2年ぶりの一発でもあり「うれしいです。最高の結果」と目を輝かせた。

 昨季105試合で3番を務め、39試合で1番に入ったが、2番は一度もなかった。通算・379の高い出塁率と長打力に目を付けた田辺監督は「通常のイメージとは違う2番打者。強攻、強攻でいける」と狙いを明かす。事実、今季、犠打は一度もない。2―0の8回には2死から秋山が死球で出塁すると、左翼線適時二塁打で勝利を決定づけ「あれが2番栗山ですよ!」と自画自賛した。

 開幕5連勝を飾ったが昨季の王者ソフトバンクに連敗を喫して迎えた一戦。秋山は、前日の試合で先制点につながるミスを犯していた。「完封されて嫌な負け方をして、自分も悔しいプレーがあったので勢いがつくように思い切りいった」と重苦しい空気を切り裂き、これに栗山も「ずるずるいきたくなかった」と続いた。クリーンアップには浅村、中村、メヒアとリーグ屈指の長距離砲が控えるが、この日ばかりは昨季2人で計7本塁打だった1、2番コンビがそのお株を奪った。

 ▽前回の西武の先頭打者からの2者連続アーチ 1984年6月20日の阪急戦(平和台)。初回に先頭・石毛が阪急先発・今井から左中間へ13号先制ソロ。2番のルーキー・辻も続き、左中間への3号ソロを放った。「1番の僕が導火線的な役割をすれば燃えるから」と石毛。打線はこの回、打者13人で一挙8点の猛攻。今井を0/3回でKOした。先発・東尾は6回6失点ながら9勝目を挙げた。

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