Gドラ3高木勇、今季球団完封1号 無心の快投「僕は僕です」

[ 2015年4月5日 17:00 ]

<巨・神>完封勝利し阿部(右)から頭をなでられる高木勇

セ・リーグ 巨人3―0阪神

(4月5日 東京D)
 プロ入り2度目の先発マウンドで巨人ドラフト3位の高木勇が大きな仕事をしてみせた。伝統の阪神戦で9回2安打無失点と好投し、カード勝ち越しに貢献。3月29日のDeNA戦(東京D)での球団55年ぶりの新人開幕カード先発白星に続いて、球団新人開幕ローテション投手では15年ぶりの2連勝。今季球団完封1号のおまけつきだ。

 プロ初先発の時と同様、打者の手元で鋭く変化するカットボールなどで凡打の山を築いた。8回を終わって1安打無失点。9回には完封勝利を意識したのか、2死から二塁打と四球を許してピンチを迎えた。それでも「後ろには、守備がうまい先輩がいる。安心して投げた」と、冷静に最後の打者をカットボールで遊ゴロに打ち取った。

 捕手に復帰した阿部との初コンビだったが「一球、一球、大事に投げた」という。「自分の投球をする。それだけだった」と“無心”を快投につなげた。「僕は僕です。しっかり次に向かって投げていきたい」。期待のルーキーが開幕ダッシュでつまずいたチームの救世主へ一気に躍り出た。

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