敦賀気比・平沼603球投げ切った 13年ぶり全試合完投「辛かったです」

[ 2015年4月1日 16:16 ]

記念撮影で肩を組む敦賀気比・平沼(右)と東海大四・大沢

第87回選抜高校野球大会決勝 敦賀気比3―1東海大四

(4月1日 甲子園)
 敦賀気比のエース・平沼は、最後の打者の打球を自ら処理、一塁へ送球し初優勝を決めると、喜びをはじけさせた。

 2試合の完封を含む計5試合、603球を一人で投げ切った。センバツで全試合完投は02年の報徳学園・大谷(現ロッテ)以来だ。

 試合終了後、両校のあいさつを終えると東海大四のエース・大沢とがっちり握手をして健闘を称え合った平沼。終了直後にはうれし涙も見せたが、お立ち台では「まだ実感はないんですが、小さい頃からの夢がかなってうれしい」と笑顔。それでも「辛かったです」と本音も。さらに「体力的にも試合展開も厳しかったですが、気持ちだけは負けないようにと思って投げた」と続けた。

 準決勝で2本塁打、この日も決勝2ランを放った松本に「助けてもらってありがとう」と言いながら、ようやく北陸県勢初の優勝をかみしめているようだった。

続きを表示

この記事のフォト

2015年4月1日のニュース