新井　2732日ぶり広島安打「嬉しいし感謝しています」

＜Ｄ・広＞５回２死二、三塁、代打・新井は左前に２点適時打を放つ

セ・リーグ 広島６－７ＤｅＮＡ

（3月31日 横浜）
　毎回の１７安打を放ったものの１３残塁の拙攻でＤｅＮＡに惜敗。勝率５割に逆戻りする中、阪神を自由契約となり、８年ぶりに広島に復帰した新井が今季２打席目にして移籍後、初安打となる２点適時打を放った。

　「いい場面で使ってもらっているし、何とかランナーを還したいという気持ち。（大声援は）嬉しいし感謝しています」

　３点を追う５回２死二、三塁から左腕・田中の１４３キロ外角直球を左前打し２走者を迎え入れた。広島での安打は０７年１０月７日ヤクルト戦で２ランを放って以来、２７３２日ぶり。開幕直前に痛めた右肘はまだ万全じゃないが、強い気持ちで治療とリハビリに励み、この日の一打につなげた。

　緒方監督も「打つべき球を打って一発で結果を出した。中軸に入ってくれたら、存在感がまた出ると思う」とスタメン復帰への期待感を示した。

　３月３１日。完全燃焼を誓う広島で、新井は確かな一歩を記した。